新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(33)が、次期挑戦者のリオ・ラッシュ(28)にまさかの共闘要請だ。9日の東京・両国国技館大会ではリオ、マイク・ベイリー(33)の2人を挑戦者に迎えた3WAY形式のV6戦に臨むが、3者の決戦前スケジュールには〝不平等感〟が…。8月下旬から超過酷スケジュールをこなす王者が、圧倒的不利な状況を打開できるのか。
ヒロムは8月の米国遠征中にリオとベイリーの両者から挑戦要求を受けた。両者とも、今年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦で敗れた相手。挑戦者同士の決着でも王座が移動するため、王者にとっては不利なルールとなる。
さらに逆風となるのが、今シリーズの日程だ。9月8日に後楽園で開幕し、北は青森から南は長崎まで約1か月で実に22試合という異様な過密ぶり。しかもヒロムは8月下旬から米国とメキシコに遠征し、シリーズ開幕前には全日本プロレスにも参戦していた。
取材に対し「いやもう…疲れてますよ。まあ大丈夫ですけど。いやでも…めっちゃ疲れてます。信じられないくらい疲れてますね。大丈夫ですけど。ただダメージがありすぎて、瀕死状態です。大丈夫ですけど。ああ、もしかしたら両国までたどり着けないかもしれない…まあ大丈夫なんですけど」と不安定な言動を連発した。
疲労困ぱいの王者と対照的に、リオはシリーズ前半の11大会に不参戦。ベイリーに至ってはシリーズに一度も出場しないまま両国決戦の一発勝負となっており、公平性には疑念が生じる。その影響か、9月30日後楽園大会の前哨戦ではリオにピンフォール負けを喫するなど、劣勢が続いており「この状態で2人がかりで来られたら、さすがのヒロムちゃんもお手上げですよ」と危機感を募らせた。
そこでヒロムは打開策を講じる。「リオと組みますか、この際。ベイリーもきっと忙しくて来れないんだろうけど、絶対こっちの方が忙しいだろって」。ベイリーの不在をいいことに、現在シリーズに参戦しているリオとの共闘を画策する。
「俺は絶対に裏切らない。生まれてから一度も裏切ったことないから、ベイリーから潰して、その後で1対1で決着つけようぜと。戦っているうちに、俺たちの間には友情が芽生えたんじゃないか?」と一方的に呼びかけた。
王座戦を前に〝密約〟が結ばれれば、圧倒的不利な状況は一変する。一方で、共闘要請そのものがブラフで、リオの動揺を誘う心理戦が仕掛けられている可能性もある。ヒロムの本心やいかに…。複雑な人間関係が見え隠れする両国決戦が風雲急を告げてきた。












