無情にも〝無援護地獄〟のまま背番号17の今季が終了した。中日・柳裕也投手(29)が24日の阪神戦(バンテリン)に先発し、8回無失点と快投。しかし、味方打線の援護がなく、今季5勝目を挙げることはできなかった。チームは延長12回の末、0―0と今季5度目の引き分けに終わった。

 何度、同じような光景が繰り返されるのか。柳は序盤をパーフェクト投球で好発進。結局、8回まで無四球で散発3安打と三塁を踏ませず、優勝した猛虎打線を手玉に取った。

 これが自身の今季最終登板となった7年目右腕は「優勝しましたけど、阪神戦で何とか最後に意地を見せたいという気持ちでマウンドに立った。ここ最近はずっと状態がいいので、今日もいい感覚で投げられた。1年間ローテーションを守ってけがなく投げられたのは良かった」と振り返った。

 しかし、なぜか柳の登板日には貧打線がさらに輪をかけて機能しない。柳が登板した後半戦10試合のすべてで援護点がまさかの1点以下の上、68回2/3を11失点で防御率1・44を誇りながら、援護点はわずか4と孤立無援の状態だ。

 8月13日の広島戦では9回まで無安打無失点の快投も援護がなく快挙を逃しており、今季は24試合の登板で防御率2・44ながらも4勝11敗だった。

 これにチーム関係者は「野手陣は本当に情けない。こんなにも柳は好投を続けてきたのに、今季は本拠地(11試合の登板)で未勝利に終わってしまった。本人は口には出さないけど、相当、悔しい思いをしているはず。猛省しないと」と憤る。

 さらに柳の打率は2割3分7厘と野手顔負けとあって、中日OBも「幻のノーノーもあったし、こんなにもエース右腕を見殺しにしてきた野手陣は恥ずかしい。やっぱり柳の打率以上は打たないと、示しがつかない。来季こそ柳を援護してやらないと、順調なら再来年には獲得するFA権を行使して、柳に中日を出ていかれても文句は言えない。来季こそは意地を見せてほしい」とハッパを飛ばす。何とか野手陣は打開策を見つけたいところだ。