どこまで〝無援護地獄〟が続くのか…。中日・柳裕也投手(29)が17日の広島戦(バンテリン)に先発し、8回4安打2失点と力投を見せたが、打線の援護なく、無情の今季11敗目を喫した。チームは0―3で敗れ、借金は今季ワーストタイの「29」となった。
またも打線に見殺しにされた。柳は立ち上がりから快投を披露。5回まで赤ヘル打線を2安打無得点に封じ込めた。しかし、6回に先頭・会沢に死球を与えて出塁を許すと、二死一塁から羽月に痛恨の右翼線へ適時二塁打を浴び、先制点を奪われた。さらに小園の左前適時打で、計2点を献上。この回の失点が最後まで重くのしかかった。
それでも責められるべきなのは散発5安打で無得点に終わった打線の方だ。再三の好機をつくりながらも、4併殺の拙攻で〝あと1本〟が出ず、最後までスコアボードに「0」を刻み続けた。
これで打線は、柳が登板した後半戦9試合のすべてで援護点が1点以下という体たらく。今季で見ても柳は23試合に登板し、150回1/3を投げて自責点43で防御率2・57(リーグ6位)を誇りながら、成績はまさかの4勝11敗に甘んじている。
試合終了後、柳がベンチでうなだれる姿がテレビ中継で映されたこともあり、SNS上では「援護が0か1じゃ勝てるわけないよ!!」「これ球史に残るヤバさだろ」「なんでいつも見殺しにされなきゃいかんのですか!!」「気の毒すぎる」「さすがにかわいそう」「もうFAで中日出た方がいいよ」などと同情する投稿が相次いでいる。