2024年パリ五輪予選を兼ねたバレーボール女子W杯最終日(24日、東京・国立代々木競技場第一体育館)、世界ランキング8位の日本は同4位のブラジルに2―3で敗戦。6大会連続の五輪切符は持ち越しとなったが、収穫も少なくなかった。

 悔しさがあるとはいえ、明るい兆しが見えた戦いだった。不完全燃焼に終わったネーションズリーグ(VNL)後、各選手がコミュニケーションを重ねて連係などを強化。今大会は世界ランキング1位のトルコ、ブラジルに屈したものの、対等に渡り合った。主将・古賀紗理那(27=NEC)は「課題の中に希望があった。プラスのところもたくさん出た」とチームの成長ぶりを実感。石川真佑(23=フィレンツェ)も「今大会は非常にいいリズムで試合ができていたことが多かった」と手応えを口にした。

 選手らの活躍を受け、コート外にも光が差し込んでいる。今大会は前半から多くの観客が詰めかけ、中盤以降は連日超満員。1万人近くのファンが熱戦を見守った。大会関係者は「ブラジル戦は当日券を購入しようと多くのファンが朝早くから来場して、ほぼ完売したそうです」と目を丸くした。

 グッズ売り場も連日大盛況だった。「2023女子日本代表公式レプリカシャツ」は、全選手の今大会分が完売。フェースタオルやマフラーなども完売しており、同関係者は「ここまでグッズが売れるのはすごいことだと思うし、最終日も朝からグッズ売り場には長蛇の列ができていました」と驚くばかりだ。

 パリ五輪切符の行方は24年6月の世界ランキング次第となったが、古賀は「パリの切符をしっかり取って、五輪でメダルを獲得したい」と力強く宣言。実力と人気を兼ね備えたチームは前だけを見て突き進む。