J1神戸のMF斉藤未月(24)が19日の柏戦で〝危険タックル〟により重傷を負った問題で、Jリーグが今後の対応策として外国人審判の常時導入を日本サッカー協会に要請した。

 今回の問題では、斉藤が柏のDFジエゴとMF戸嶋祥郎のタックルに左足が挟まれる形で重傷を負ったが、今村義朗主審はノーファウルと判定。その後に斉藤が左膝関節脱臼や左膝複合靱帯損傷などで全治1年と診断され、神戸のFW大迫勇也や三木谷浩史会長が判定に苦言を呈すなど波紋が広がっていた。

 そうした中、協会の審判委員会は28日に会見を開き、扇谷健司審判委員長が「我々はあのシーンに関して議論を重ねた。我々の見解は(ジエゴが)レッドカード。正しいジャッジができなかったことを申し訳なく思っている」と今村主審の判定は誤審だと認めて正式に謝罪。ただ、今後の対策については「審判委員会として、プレーの選択について何かをコメントする立場ではない。まずは協会の中で、技術(委員会)の方だったりなどで話は必要」と具体案は示さなかった。

 斉藤の問題は日本サッカー界を巻き込んで物議を醸す中、29日の理事会後に会見したJリーグの野々村芳和チェアマンは「当然、危険なプレーに関してはもともとダメ。今回のものがどれにあたるかは審判が基準を示すのは大事」とした上で、審判を割り当てる協会に対して新たな提案を行ったことを明らかにした。

「僕らの提案として、たとえば選手は多様な国からJリーグに来ている。以前は海外の選手が1年を通して笛を吹いたりしてくれたこともあったが、そのような環境をつくっていくことがすごく効果的だと思っている。費用はJリーグがしっかりとねん出しながら、いろんな国の人がジャッジをして、日本のジャッジの基準、見るほうの基準も一緒に成長していきたいとJFAには伝えている。僕らとしてはそういう準備があるので、ぜひそういう環境をつくってくださいと。協会に対してそういうお願いをしている」。外国人審判を短期ではなく通年で常時導入することで、審判のレベルアップも図り、ひいてはそれが選手がより安全にプレーできる環境づくりにもつながるというわけだ。

 斉藤への危険タックル問題を契機に、Jリーグが大きく変わるかもしれない。