西武・平井克典投手(31)が22日に国内FA権の取得条件を満たした。2019年に鉄腕・稲尾和久のシーズン最多登板記録(78試合)を更新する81試合に投げ、チームのパ・リーグ連覇にも貢献した右腕は「ここまでたどり着くことができたのは決して自分だけの力ではありません」と首脳陣やスタッフ、ファン、家族の支えに感謝。一方で、去就については「試合も残っていて上を狙える位置にいますので、目の前の試合に集中して全力で戦っていきます」と明言を避けた。
昨オフの契約更改では球団から複数年契約を提示されるも「自分に甘えを持ってプレーしたくない。まだ何にも考えていないし1年1年が勝負」とこれを固辞し、単年契約を結んだ。この経緯だけを見れば、流れはFA移籍へと向かっているのかもしれない。18年の浅村栄斗内野手(楽天)、22年の森友哉捕手(オリックス)の移籍と同じだからだ。また西武には本来は引き留め役が期待される松井監督や豊田投手コーチがFA移籍経験者で「ボクもFAで出た人間…」(松井監督)と抑止力となっていない状況がある。
これまで12球団最多のFA流出者を出している現実も含め、西武は他球団と比べてFA移籍が身近で選手がそれをカジュアルにとらえているという環境が整っている。もちろん、20年オフに同様の経緯をたどりながら悩みに悩んだ末に残留し、4年契約を結んだ守護神・増田達至投手の例もある。
球団と渡辺GMはこれまで通り、100%引き留めに行くことは間違いない。愛知県出身でパ・リーグ他球団に親しい選手も多い平井は、どんな決断を下すのか。












