エンゼルスに対する世間の関心事はやはり今オフに向けられつつあるようだ。

 21日(日本時間22日)のレッズ戦はハリケーン「ヒラリー」の襲来による影響のため中止となり、23日(同24日)にダブルヘッダーを実施することが決まった。だが借金4のチームはア・リーグ西地区首位のレンジャーズから11・5ゲーム差の同地区4位に沈んでおり、ワイルドカード圏内3位にも8・5差だ。米国の野球データ専門サイト「ファングラフス」が同日に算出したデータによれば、エンゼルスのプレーオフ進出確率は0・4%、ワールドシリーズ制覇の確率に至っては0・0%という極めて厳しい数字が示されている。

 エンゼルスのポストシーズン進出が絶望的な状況となっている中、一部の米メディアはチームの起爆剤としてメッツ主砲のピート・アロンソ一塁手(29)の獲得を提言。米スポーツ専門メディア「ブリーチャーリポート」は8月1日(同2日)のトレード期限前までアロンソがメッツの球団内で放出候補となっていたものの折り合いがつかず残留となった経緯について明かし、来シーズン終了後のFAを前に今オフ、再びトレード市場に出される可能性が高いと報じている。

 その掲載記事の中で同メディアは「(7月末に戦力外となった)ジャレッド・ウォルシュに起こったことは不幸な出来事だったが、ロッキーズからトレードで加入したC・Jクロンも解決策にならなかった。従ってエンゼルスには一塁手の獲得は優先事項なのだ」と説明し、2019年に本塁打王、22年には打点王に輝き、今季も21日現在で39本塁打(ナ・リーグ2位)、95打点(同2位)をマークしているアロンソの今オフ獲得プランをエンゼルス側にプッシュ。エンゼルスが傘下マイナーに所属するケイデン・ダナ投手(19)とネルソン・ラダ外野手(17)、デンバー・グズマン内野手(19)の若手有望株3人を交換要員とし、メッツのアロンソと1対3の大型トレードを成立させるという具体的なアイデアも提案している。

 米老舗スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」が運営するスポーツサイト「FanNation」も同メディアによるエンゼルスのアロンソ獲得案を〝支持〟。この日の掲載記事では「エンゼルスは2023年以降、将来の一塁手候補と目されているノーラン・シャヌエルをマイナーから招集したばかりだが、メジャーリーグで実績のある選手をもっと獲得してもチームにとって損はないかもしれない」とした上で「もちろん一塁手の補強はエンゼルスのこの冬の最優先事項ではない。それはショウヘイ・オオタニとの再契約であり、それには数億ドルかかるだろう。オオタニとの契約も確かに大事だが、その有無にかかわらずアロンソにエンゼルスはフィットするはずだ」とも続けている。

 そして「ラインアップのいくつかの保護は必要なことであり、オオタニやマイク・トラウトに傷をつけることでもない」と補足。大谷が今オフにFAでエンゼルスを退団する可能性も十分にあることから、その〝保険〟としてアロンソの獲得はかなり有効になると同サイトは暗に訴えている。