女子ゴルフの渋野日向子(24=サントリー)は、10日に開幕する米ツアー今季メジャー最終戦「AIG全英女子オープン」(ウォルトンヒースGC)に出場する。2019年大会以来2度目の優勝に挑むと同時に、国内再見参へ向けても重要な一戦。今季はケガや不調などで低迷した時期があった影響で、11月の日米両ツアーを兼ねた「TOTOジャパンクラシック」(茨城)は出場権を確保できていない。年内に国内でもう一度プレーを披露するためにも、好成績を残したいところだ。

 全英女子の前哨戦「スコットランドオープン」で渋野は単独首位で決勝ラウンドに進んだものの、3日目に77と崩れ、最終日も72と巻き返せず。通算7アンダーの16位に終わった。一時は期待が膨らんだ米ツアーメンバーとしての初勝利はお預けとなったが、プラス材料もある。

 2週前の「エビアン選手権」で6試合ぶり(国内ツアー含む)に予選を突破し、前週は初日に64のロケットスタート。19年の優勝や昨年3位と相性のいい全英女子へ向けて、徐々に調子を上げてきた。本人も「いいゴルフができた日もあったので、前向きに臨めるのでは。しっかり戦えるよう頑張りたい」と手応えを口にしている。

 渋野にとって、今大会は国内再見参を果たす上でも重要なカギとなる。年間女王を決めるCMEポイントランキングは現在67位と低迷。ここで好成績を残せば、ランキングを一気にジャンプアップさせることが可能となる。それによってシード権と「TOTOジャパンクラシック」への出場権確保につながるのだ。

 同試合は、米ツアーメンバーから43人が出場し、「クローガー・クイーンシティー選手権」(9月7~10日、オハイオ州)終了時のポイントランキングにより選出される。繰り上がりで出場できる可能性は十分にあるとはいえ、現状では心もとない。

 6月のホステスプロ大会「宮里藍 サントリーレディス」で予選落ち後、渋野は次の国内参戦について「TOTOのあたり? そうなりますよね。まだ全然出られる位置ではないので、向こう(米ツアー)でも相当頑張らないといけない」と語っていた。

 今季ここまで参戦した国内ツアー2試合は、ともに予選落ち。国内のファンの前で好プレーを披露できずにいるだけに、国内再見参への思いは強い。ゴルフ界随一の人気者は、このハードルをクリアできるのか。全英女子を含めた今後の戦いから目が離せない。