〝重圧〟を打ち破った。フェンシングの世界選手権6日目(27日=日本時間28日、イタリア・ミラノ)、女子サーブル個人決勝が行われ、江村美咲(24=立飛ホールディングス)がデスピナ・ヨルヤドゥ(ギリシャ)を15―11で下して金メダル。男女を通じて日本勢初となる2連覇を達成した。
前回女王として挑んだ今大会。世界ランキング1位の江村へのマークは、日を追うごとに激化。ライバルへの対応策を考えるうちに「いろいろ考えすぎるようになっちゃっていたのかな」。以前は己の軸を持っていたが、苦戦を強いられる場面が増え「信じ続けていいのか」「変えるとしたらどこを変えればいいのか」と迷いが生じてしまったという。
プレーがブレブレになった自分と葛藤する日々。勝ち続けるために江村が選んだのは〝原点回帰〟だった。「まずはやることを一択に絞っている。今はレベルとしては一歩下がるという感じにはなるが、与えられた(ピストの縦幅)14メートルをいっぱいいっぱいに使い切ることを意識している」。今大会も決して楽な勝ち上がりではなかったものの、自らのプレーに集中。一つずつ白星を重ねていった。
パリ五輪まで残り1年となった中で、改めて世界に江村の強さを証明。より追われる立場となったが、覚悟は決まっている。
「お互いが120%本気で勝ちにいくような全力の戦いを楽しんで、後悔なく納得して、それが全部できた後に首に金メダルがかかっていたら一番いいな」
大舞台を通じて確かな自信をつかんだ江村。女王のプライドを胸に、フェンシングの聖地・フランスに乗り込む。











