元K―1スーパーバンタム級王者で、ボクシングの東洋太平洋同級王者の武居由樹(27=大橋)が25日に東京・有明アリーナで同級7位のロニー・バルドナルド(フィリピン)と54キロ契約の8回戦に臨み、驚異のボディー打ちでKO勝ちを収めた。

 21年3月のボクシングデビューから6戦6勝6KOで東洋太平洋王座を獲得した武居は、バンタム級(53・5キロ)転向を見すえてスーパーバンタム級のリミットよりも1・3キロ軽い契約体重での試合に臨んだ。

 ゴングが鳴ると武居は、序盤から圧力をかけつつ前に出る。1ラウンド(R)から、下がる相手をコーナーに追い詰めて硬い拳で顔面やボディーをとらえるなど、終始試合を有利に運んだ。3Rに入るとセコンドからボディーを積極的に狙うように指示が飛ぶ。するとこれに呼応するように、コーナーに追い詰めたバルドナルドの顔面に右ジャブを当ててから左ボディーを打ち抜いた。この強烈な一撃を受けた相手はすぐには表情を変えなかったが、一歩踏み出そうとしたところで急に顔をゆがめながらダウン。そのまま起き上がれず、武居のKO勝ちが告げられた。

 戦慄の〝時間差ダウン〟でデビューから7連続KO勝利とした武居は「久しぶりにバチッと倒せたんですけど…。もっと細かいパンチをもらわないようにしたりとか、やらないといけないことがまだまだあるのでもっと強くなって出直してきます」と開口一番でまさかの反省の弁。相手について「思った以上に振ってきたのでビックリしたところはありました」とひょうひょうと話した。

 また、バンタム級転向も見越した体重を落としての試合に「54キロは調子が良かったです」と手応えを口にする。その上で今後はスーパーバンタムか、バンタムのどちらを戦場にするのか問われ「チャンスがある方を狙っていきたいんですけど、今回は尚弥さんに2本、スーパーバンタムのベルトを取ってもらって、その後どっちにいくか考えたいと思います」と前を見すえた。