WWEの〝女帝〟ことアスカのWWE女子王座戦は、またもや大荒れとなった。

 アスカは5・27サウジアラビア決戦で、ビアンカ・ベレアから王座を奪った。スマックダウン(SD)女子戦線は前王者のビアンカ、〝女王様〟シャーロット・フレアー、いつでもどこでも王座に挑戦できる権利を持つMITB覇者のイヨ・スカイと、〝四つどもえ〟抗争に発展していた。

 今週のSD(ノースカロライナ州ローリー)では、ビアンカを相手にメインで防衛戦。オープニングではビアンカとシャーロットが、ビアンカが王座奪回の際には真夏の祭典「サマースラム」(8月5日、ミシガン州デトロイト)で女王様の挑戦を受けるなどと、勝手に2人で盛り上がった。

 王者アスカはこの光景をバックステージで見ていたのだが…注目のWWE女子王座戦は、観客席にイヨと「ダメージCTRL」の相棒ベイリーが陣取り、けん制する中でゴング。アスカはビアンカの長髪を引っ張りダウンさせ、強烈なキックを見舞った。ビアンカもターンバックルに女帝の顔面を打ちつけて、KOD(変型フェースバスター)の体勢に担ぎ上げた。

 回避したアスカはコードブレーカーを放ったが、ビアンカのタックルを浴び両者ダウンとなった。観客席にはシャーロットも現れたものの、リング上では一進一退の攻防を展開。場外戦になると、ビアンカはアスカをKODで実況席に叩きつけ、女帝はダウン。ここでキャッシュイン(挑戦権行使)を狙うイヨとベイリーがリングサイドに乱入するも、シャーロットがベイリーにビッグブーツを見舞って阻止した。

 すぐさまイヨがシャーロットを鉄柱に打ちつけ、MITBのブリーフケースをビアンカにアピールした。シャーロットはイヨにスピアーを放つが、イヨがこれをかわしてビアンカに誤爆。レフェリーはゴングを要請して、何とビアンカの反則勝ちに…。ただ反則裁定では王座は移動せず、アスカが〝タナボタ〟で防衛を果たした。

 イヨはこのチャンスを逃さない。シャーロットをブリーフケースで殴り倒し、アスカをリングに上げた。さらに「早く、渡して!」と日本語でベイリーにキャッシュインを指示し、コーナーに上がりムーンサルトプレスの体勢に入った。ベイリーはレフェリーにブリーフケースを渡そうとしたが、ここでアスカが復活。ベイリーに毒霧を見舞ってキャッシュインを阻むと、コーナーに上がったイヨには目もくれず、とっととリングから逃走してしまった。

 イヨは「アスカ! おい、アスカ!」とリングに呼び込んだが、王座を死守した女帝は花道で青く染まった舌をペロリと出して満面の笑み。2週連続でキャッシュイン不発のイヨをあざ笑った。したたかさでは、逸女より女帝のほうが一枚上手のようだ。