小説「存在の耐えられない軽さ」などで知られる旧チェコスロヴァキア生まれのフランス人作家ミラン・クンデラ氏が11日に亡くなったことが分かった。94歳だった。東欧メディア「ラジオ・スヴォボダ」などが12日、報じた。
モラヴィア国立図書館は11日にクンデラ氏が死去したと発表した。
クンデラ氏は1929年4月1日にモラヴィア地方のブルノで生まれた。高校卒業後、カレル大学に入学し、文学批評と美学を学んだ。その後、プラハの音楽芸術大学で監督と脚本を学んだ。同大で文学を教え、助教授になった。1950年代は主に詩人として知られた。63年に短編小説「微笑を誘う愛の物語」、67年に長編小説「冗談」を刊行。チェコスロバキア作家同盟の大会で、「チェコ国家の存在の非自明性について」という演説を行い、68年のプラハの春で改革への支持を表明し、公の場から追放され、著作は発禁となった。
75年、レンヌ大学の招へいでフランスに渡った。81年にフランス国籍を取得。フランス語で執筆活動を行うようになり、「不滅」などを著した。チェコがビロード革命で民主化後も祖国に戻らなかった。2019年、チェコのアンドレイ・バビシュ首相の提案により、共産主義者によって剥奪されたチェコの市民権を回復することが発表され、クンデラ氏もこれを受理した。











