J2初の新国立開催で大きな注目を集めた9日の明治安田生命J2リーグ町田―東京V戦で〝遺恨〟が勃発した。

 青森山田高で常勝軍団を築いた後に、今季からJリーグ指揮官へと転身した黒田剛監督(53)が率いて首位を独走する町田。対する東京Vも2位と好調で名門復活に期待が高まり、同じ首都を本拠とする「東京クラシック」はJ2ながら3万8402人の大観衆が押し寄せた。試合は町田が前半に2点を先行したが、後半に東京Vが追いつく白熱した試合展開で2―2の引き分けに終わった。

 そんな国立決戦では場外バトルも発生した。東京Vの城福浩監督(62)は試合後に「相手に時間を使われて…ちょっと(相手選手が)倒れるのがもう本当に目に余るものがあった。そこをイライラしないように」と町田の時間稼ぎとも取れるようなプレーが相次いだことに苦言を呈した。

 一方、今回の試合前には東京Vの主力で黒田監督にとって青森山田高時代の教え子にあたるMFバスケス・バイロンが町田に電撃加入。優勝争いの最中とあって〝禁断の移籍〟と話題を呼んだ。

 黒田監督は試合後の会見で「報道でも騒がれているように、バイロンがうちに来たことを含めて、相手からするとモチベーションが上がる試合だったのかなと。その中でおそらく、かなり理性を失いながら入って来る、またはすごくかみついてる状況が相当あったと思う」と東京V側の不穏なムードをチクリと皮肉る場面もあった。

 指揮官による〝舌戦〟で、両チームによるV争いはますますヒートアップしていきそうだ。