DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が6日のヤクルト戦(横浜)に先発し、来日最多の9回128球を投げ、4安打2失点で今季2度目の完投勝利となる6勝目(2敗)をマークした。

 チームの連敗を2で止めたバウアーは、試合後のお立ち台で「ありがとうございます。夢かなうまで挑戦」と日本語であいさつ。「とにかくチームの連敗を止めたかった。投げられるところまで投げるつもりだった」と続け、大きな歓声を浴びた。

 球団OBで本紙評論家の遠藤一彦氏は「これだけの投手が中4日で回ってくれるのは本当に大きい。闘志あふれる彼のプレースタイルはチームに勢いもつけてくれる。ベイスターズにはおとなしい選手が多いですからね。勝つためには『こういう姿勢が必要なんだ』とバウアーの背中から学んでいるところだと思います」。

 前回登板した1日の中日戦(横浜)では、味方野手の挟殺プレーのミスにぶち切れ、放送禁止用語を連発する場面もあったが、遠藤氏によると「バウアーの気持ちはわかります。私だって『お前たち野球知ってんのかよ!』と思いましたから。投手というものは『もっと点を取ってくれよ』『ちゃんと守ってくれよ』とは普通に思うものです。そんな気持ちを現役時代の私は飲み込んでいましたが、ありのままの気持ちをハッキリと出すことで、チームが引き締まるというのもあるのではないか」と、今回のケースはプラスに転じたのではないかという。

 ただ、そんな遠藤氏が気になることがあるという。

「日本に慣れてきて、いよいよエンジン全開といった感じですが、心配なのはこれからです。日本特有のじめっとした暑さは、必ず体に影響してくるでしょう。バウアーは今後も中4日で投げたがると思います。ただ、本人が『行ける』と思っていても、体がついてこなくなる時が必ずくる。その時に三浦監督が彼の言うがままではなく、ブレーキを踏めるかどうか。ベイスターズが優勝するためには、そこにかかっていると言ってもいいと思います」

 チームの大目標はあくまでも、1998年以来となる25年ぶりの優勝。そのためにも、遠藤氏はファンにこんな〝お願い〟があるという。

「チームとバウアーの体のことを考えれば、バウアーはオールスターに出ないほうがいい。ベイスターズファンの皆さんには、プラスワン投票でバウアーに投票しないことをお願いしたいぐらいです」

 球宴出場最後の1人を決めるプラスワン投票は6日から12日まで。果たしてどうなるか。