ライバル不在も関係なしだ。競泳の日本大学・中央大学対抗戦(1日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートルバタフライは、東京五輪銀メダルの本多灯(21=イトマン東京)が1分54秒48をマーク。「疲れがたまっている状態で、54秒台で泳げたのは悪くない」と手応えを口にした。
今月14日には福岡で世界選手権が開幕。競泳は23日からスタートする。かねて本多が強く意識してきた東京五輪金メダルのクリストフ・ミラーク(ハンガリー)は、コンディション不良を理由に欠場。「出ないことはショックだった」と振り返りつつも「どんな時も金メダルを目指している。それが近づいてきたのは確かだが、自分のやることや気持ちがブレることはない。自分の信念を曲げずにいつも通り自己ベストを狙いたい」と目をぎらつかせた。
周りの状況に関係なく、自らに焦点を当てられるのが本多の長所の一つだ。ある元日本代表選手は「ミラーク選手が出ないので、より金メダルの期待が高まると思うけど、本多選手だったら、最後まで自分の泳ぎ、やるべきことに集中できる。周りに左右されないからこそ、楽しみ」と指摘する。実際に実力が大きく異なる選手たちとのレースだったが、本多は自身のテーマに合わせたレースを展開。「タイムが遅い点は自分の感覚と体の疲労が抜ければ上手く仕上がってくると思う。今日のレースをもう一度振り返って、明日からの取り組みに生かしていけたら」と現在地を冷静に分析していた。
東京五輪に続く自国開催での大一番は「競技人生の中であるかないかのチャンス。自分の全力を出したい」ときっぱり。千載一遇のチャンスを生かし、さらなる飛躍の糧とする。












