窓から離れろ!? プーチン大統領の側近で民間軍事会社ワグネルの指導者エフゲニー・プリゴジン氏が反旗を翻してモスクワへ進軍しながら、わずか一夜にして撤退したのは、家族への脅迫があったためとみられている。プリゴジン氏はベラルーシの独裁者ルカシェンコ大統領の仲介のもと、刑事責任を免れ、ベラルーシ入りしたとされるが、待ち受ける運命は暗殺だという。英紙デイリー・スターが26日、報じた。

ベラルーシのルカシェンコ大統領(左)とロシアのプーチン大統領(ロイター)
ベラルーシのルカシェンコ大統領(左)とロシアのプーチン大統領(ロイター)

 英バッキンガム大学のアンソニー・グリーズ名誉教授は「プリゴジンはプーチンの権威を著しく傷つけており、ベラルーシに入ったからといって安全が保証されるわけではない。プーチンはもちろんプリゴジンの死を愛するだろう。プリゴジンはプーチンに屈辱を与え、クーデター未遂をした。プーチンに逆らう者は結局、死ぬことになる。すでにポロニウムに毒されたか、ノビチョクに毒されたか、あるいは窓から落ちたかもしれない」と指摘した。

 実際、プリゴジン氏は消息不明だ。ベラルーシに入国したのかどうかも定かではない。以前はロシアのSNS「テレグラム」で頻繁にコメントしていたが、クーデター未遂後はまったく更新がない。

 グリーズ氏はもしプリゴジン氏が生きていたらとの前提でこうアドバイスした。「プリゴジンは窓から離れるべきで、お茶の誘いに応じるべきではない。もしプリゴジンがベラルーシで完全な自由を手に入れたなら、彼はプーチンを追い続けると考えるのが妥当だ。だから、プーチンはプリゴジンを暗殺する」

 いずれにせよ、プーチン氏の権威が失墜。求心力がさらに落ちたため、ウクライナ侵攻への影響が大きいことは確かだ。