投手陣の台所事情が苦しくなっているソフトバンクで、開幕ローテから漏れた先発組の〝逆襲〟に期待が集まっている。

 開幕投手・大関が体調不良により抹消中。チームトップタイの5勝を挙げている藤井が、左内腹斜筋の肉離れで離脱した。

 交流戦ラスト6試合は一軍初登板の前回6日のDeNA戦(ペイペイ)で好投した有原でスタート。板東も今週から先発に回る。二軍で好投を続けているカーター・スチュワートも18日の阪神戦(甲子園)の先発候補として一軍合流する。

 斎藤学投手コーチは「アリ(有原)とバンちゃん(板東)には大きな期待を寄せますし、現状空いている穴を2人が埋めてくれれば」。また、スチュワートについても「今、本当に安定してるし、自信を持って投げている。やっていることを出せれば十分に通用するレベルの選手ではあるので」と期待を込めた。

 チームには先発陣の頭数が多い。有原と板東に関してはキャンプ、オープン戦での競争の中で開幕ローテから漏れた。悔しさはもちろん、当然ながら先発機会への〝飢え〟もあったはず。巡ってきたチャンスを手放すわけにはいかない。

 有原も感情を表に出すなど、気持ちの入った投球を見せていた。

 板東は「いよいよだなという感じです。ゲームを作れるところを見せて、これからも使ってもらえるように頑張りたい。この(開幕ローテ争いに敗れた)悔しさというのは多分一生忘れないでしょうし、この思いを自分が先発を勝ち取るために生かしていかないと意味がない。振り返って、この時があって良かったと思えるように今後していきたい」とクールな表情の中に熱い闘志をのぞかせた。

 6年契約の5年目となるスチュワートも、いまだプロで白星なし。チャンス到来となれば、いいところを見せなければ、次の登板機会も生まれない。待ちに待った出番で真価を見せられるか。