れいわ新選組の山本太郎代表(48)が8日、自身に懲罰動議が出される可能性に言及した。

 山本氏はこの日、参院法務委員会で行われた入管法改正案の採決の際、委員長に向かって飛びかかろうとして、自民党議員らを打撲させたと報じられた。これを受けて、与野党は山本氏に対して懲罰動議を提出する方針だという。

 この後、千葉県で街頭演説をした山本氏はこの件について、「入管法改正の採決が委員会であったが、この内容がまずいものだった」「この改正案が通ったら命の危機にひんする人たちが増えてしまう。立ち止まらないといけない」と改正案に問題があると指摘した。

 その上で、「1人で採決を止めようと思った。委員長が採決するのを止めるしかない。ライブハウスでクラウドサーフとかダイブってありますよね。そういう状態です」と当時の状況を説明した。クラウドサーフ(ダイブ)とは人々の頭の上を転がることで、ロックコンサートなどで行われることが多い。

 もっとも、今回はライブハウスではなく国会だったことが問題だった。「クラウドサーフが打撲と合わせて懲罰に当たるということですね。それに対して言えることはないが、打撲された方が本当にいたら申し訳ない気持ちがある。一方でこの法案が通ると打撲どころか命を失う危険性が高まる人たちがたくさんいるので体を張りました。クラウドサーフで思うところは、ライブハウスに注意喚起する必要がある。『打撲にお気を付けください』ということです」(同)

 れいわ新選組を巡っては櫛渕万里衆院議員が本会議場で「与党も野党も茶番」と書かれた紙を掲げた行為が問題視され、1日に10日間の登院停止の懲罰となっていた。