貫禄の投球で真価を見せつけた。ソフトバンクが6日のDeNA戦(ペイペイ)に2―1でサヨナラ勝ち。チームを勝利に導いたのが、日本球界復帰後初登板となった有原航平投手(30)だ。

 7回途中までを5安打1失点(自責0)に抑える快投。球数は102球。直球の最速は152キロだった。勝ち星こそ次回にお預けとなったものの、丁寧に打たせて取る投球で持ち味を発揮した。「上で早く投げたいと思っていた。2か月遅れてしまったけど、ここからしっかりやっていきたい」と力を込めた。

 右肩手術もありメジャーでは3勝と苦しんだが、2019年に15勝を挙げるなど日本ハム在籍の6年で通算60勝をマークした実績を誇る右腕だ。ここまでは開幕ローテを逃し二軍暮らし。二軍戦では8試合で2勝、防御率3・83と振るわなかった。直近登板の5月25日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)では5回8安打7失点と炎上していた。

 ほかにも先発候補が多くいる中で、状態優先で昇格見送りが続いていた。それが開幕投手の大関が特例2023で抹消される緊急事態でめぐってきた登板機会で〝大変身〟だ。期待と不安が入り交じる声が上がっていた中で「二軍でずっと投げさせてしまっていることでモチベーションが上がらないところもあるかもしれない。ストレスもあったと思うが、マウンドで発散してほしい」(斉藤和投手コーチ)との首脳陣のエールに応えた。

 藤本監督も「ギアが上がるんですかね。(元ヘッドコーチの)達川さんも『有原は(一軍で力が出るタイプで)二軍では結果を出さん』と(テレビ番組で)コメントしてたけど、一軍でしっかり結果出してくれましたね」とニッコリ。

 推定3年12億円プラス出来高払いの大型契約で入団した右腕が〝一軍映え〟する姿で存在感を見せた。