新日本プロレス26日の代々木大会で、「ユナイテッドエンパイア(UE)」のグレート―O―カーンとアーロン・ヘナーレ(30)がIWGPタッグ王座戦線への緊急参入を宣言した。

 同王座はUEのオージー・オープン(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)が保持していたが、デイビスの負傷により返上。6月4日大阪城ホール大会で「毘沙門」こと後藤洋央紀、YOSHI―HASHI組と「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL、高橋裕二郎組が新王者決定戦を行う。

 ここにイチャモン…いや噛み付いたのが、オーカーンとヘナーレだ。この日の大会では矢野通、本間朋晃組を一蹴。オージー・オープンが米国・AEWと契約したことを「あれは帝国の領域を広げる活動だ、余の作戦だ」とした上で「オージー・オープンがいないなら余とヘナーレで大阪城、毘沙門と拷問を処刑してやるよ」と新王者決定戦の3WAY戦への変更を要求した。

冷静にオーカーン(左)を撃退するEVIL
冷静にオーカーン(左)を撃退するEVIL

 さらにオーカーンたちはその後、毘沙門とH.O.Tが激突した8人タッグ戦後のリング上にも乱入。勝ち名乗りを受けていた毘沙門を背後から襲撃すると「ひれ伏せ、愚民ども。タッグのベルトは帝国のものなんだよ。喜べ、毘沙門。大阪城で余たちが戦ってやるよ」とマイクアピールした。

 ところが、大演説中のオーカーンは背後からH.O.Tに襲われ急所攻撃に悶絶。EVILから「オーカーン、ヘナーレ、せっかく認めてやろうと思ったのに、お前らバカだからな。こんなバカなやり方しか知らねえなら、認めるわけねえだろ! よく覚えとけ」と参入を拒絶され、IWGPタッグ戦線は混沌としてきた。