卓球女子で五輪3大会連続メダルの石川佳純(30)は、後輩からの追い上げにも必死に戦い抜いた。
18日に都内で行われた引退会見には、約200人の報道陣が来場。ロンドン五輪でともに戦った先輩・平野早矢香氏も駆けつけた。質疑応答では平野氏が涙ながらに、2016年リオデジャネイロ五輪から21年東京五輪までの道のりについて問うと、石川も涙を浮かべながら当時の選考レースを振り返った。
12年ロンドン五輪、リオデジャネイロ五輪は先輩の背中についていく立場だった。しかし、平野氏、福原愛氏が引退し、石川の背中を後輩たちが追うようになった。「(五輪で)メダルが取れたのもたくさんのすばらしい先輩方がいて、その中で自分も学んできたことがたくさんあった」というが「今度はすばらしい後輩たちと戦って、やはり追い抜く時はすごく楽しいけど、追い抜かれる時は苦しいものがあって、大変な時間もあった」と本音を明かした。
周囲の想像を絶する重圧に負けそうになった。それでも、石川は走り続けた。「頑張ることを止めずに東京五輪の出場権が得られたのは、自分自身を褒めてもいいのかなと思う。その5年間が選手としても人としても成長させていただいた、貴重な時間だった」と神妙に振り返った。
約23年間の競技生活を全力で駆け抜けた石川は「自分自身に向き合うことを常に意識してきた。現役生活が長くなればなるほど苦しい時間も増えてくるけど、向き合うことをあきらめない、そこから逃げないポリシーを持っていて、そこを最後まで果たせたことをうれしく思う」とにっこり。肩の荷が下りた元エースの表情は、すがすがしいものだった。












