米WWEは、元WWWF(WWE)ヘビー級王者でWWE殿堂者のスーパースター、ビリー・グラハムさんが死去したと発表した。79歳だった。

 米ニュースサイト「TMZスポーツ」によると、グラハムさんの家族が17日(日本時間18日)に生命維持装置を外された後に死去したと語ったと報じた。

 クラウンドファンディングサイト「GofundMe」でグラハムさんの医療支援のために立ち上げられたホームページによると、グラハムさんはメイヨー病院の集中治療室(ICU)に3週間以上滞在。「耳と頭蓋骨に大きな感染症」があり、「うっ血性心不全、糖尿病、感染症による難聴など数えきれないほどの深刻な健康問題」を抱えていたとされる。

 15日(日本時間16日)には、妻ヴァレリーさんが、グラハムさんのフェイスブックに「私の夫のために、すぐに祈ってください。医師は今夜、彼から生命維持装置を取り外したいと言いましたが、私は拒否しました。彼はファイターであり、彼の体はそうでなくても、彼の意志は強い。神様が私たちの希望です」と記し、危険な状態であることを明かしていた。

 グラハムさんはアリゾナ州パラダイスバレー出身で、ボディービルで活躍した後、1970年にプロレス転向。74年9月にIWA世界ヘビー級王者として国際プロレスに初来日した。

 入場時には、ロックミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」のテーマ曲が流され、これが日本マット界の入場テーマの草分けとされる。

 76年には新日本プロレスに参戦し、アントニオ猪木ともシングルマッチで対戦。77年にブルーノ・サンマルチノを破りWWWFヘビー級王座を奪取。ヒールとして初のチャンピオンとなった。80年代に入るとステロイド剤使用の影響などで体調を崩すことが多くなり、87年に現役を引退。94年に故郷の教会に戻って伝道師となり、2004年にWWE殿堂入りを果たした。

〝狂乱の貴公子〟リック・フレアーも自身のフェイスブックで「スーパースターのビリー・グラハムが我々のもとを去った。私のキャリアに影響を与えてくれてありがとう」と哀悼の意を表すなど、マット界が深い悲しみに包まれている。