結局はお金の話だったようだ。Jリーグは秋春制へのシーズン移行に向けて本格検討に入り、年内に結論を出す方針と発表した。野々村芳和チェアマン(50)は「しっかりと多くの人が理解できるものを提示して進めたい」と実現への意欲を示した。

 Jリーグでは国際サッカー連盟(FIFA)からの〝要請〟もあり、かねて欧州各国リーグと同じ「秋開幕、春閉幕」へのシーズン移行を検討してきたが、これまで導入されていない。今回はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の2023―24年から秋春制へとシーズン移行することを踏まえて活発な議論が求められている。

 さまざまな面でメリットとデメリットがあるため、リーグを中心にクラブ、選手会とも連携していくことになるが、あるJクラブの元幹部はシーズン移行について「結局はお金の話になる」と指摘する。

「他の競技だって秋春シーズンのところはあるわけだし、できないわけじゃない。問題は降雪地帯クラブの練習場が凍らないようにするシステムとか、雪が積もらないように練習場に屋根を付けるとか。そういう対策の費用がかかるわけだし、観客動員の低下とかもね。そのお金をどこが出すのってところ。Jリーグや協会なのか。それとも各自治体にお願いするとか。結局はお金の問題でしょう」

 Jリーグでは26年からシーズン移行を想定しているが、環境整備には少なくても10億円以上の資金が必要と推定される。果たして実現できるのだろうか。