フィギュアスケート男子で世界選手権代表の友野一希(24=上野芝スケートクラブ)が、自身の〝現在地〟を再確認した。

 今季最終戦となった世界国別対抗戦最終日(15日、東京体育館)のフリーでは、4回転―2回転の連続トーループ、4回転トーループを成功させるも、4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)でのミスなどが響き、164・55点で9位。「難しい日程、難しい調整の中でもちゃんとやり切る力が必要。そういうところが出てしまった」と悔しさをにじませた。

 世界選手権後はアイスショーに出演。思うような調整ができなかった。しかし、友野は言い訳をしなかった。「自分の基礎力が低い。しっかり仕上がった試合はそこそこできるけど、難しい試合では自分の弱さがまだまだ出てしまう。自分の力をもっともっと上げていかないといけない」と自らに言い聞かせた。

 今季は「代打の神様」を返上し、初めて自力で世界選手権切符を奪取。世界国別対抗戦の舞台にも立った。「本当に楽しかった。チーム戦でやって、初めてまだまだ自分に足りないものがたくさん見つかった」。多くのものを得たからこそ、自然と欲も湧いてきた。

「(世界国別対抗戦に)また出たい。今度は『来てよかったな、楽しいな』と思ってもらえるように。『頑張ったね』もいいけど『さすが』と言われたいので、そういう選手になれるように頑張りたい」

 まだまだ発展途上の段階。友野の目は未来を見つめていた。