ロッテ・佐々木朗希投手(21)とオリックス・山本由伸投手(24)が14日にZOZOマリンスタジアムで初めて投げ合った。ともにWBC準決勝に登板した2人は、序盤から快投を演じ、6回1失点の山本に対し、7回1安打無失点11奪三振の佐々木朗に軍配が上がった。

 2―0の勝利に貢献し、開幕2連勝をマークした佐々木朗は「今日は1点取られたら勝てないと思っていたので、どうにかゼロで抑えることを考えて投げました。後のことを考えるよりも最初から勢いをつけていって、後半バテました」と、この日の105球を振り返った。

 昨年までの3年間、どちらかといえば過保護に育てられてきた佐々木朗が見せた、荒々しいまでの変化がこの日の投球には垣間見えた。

 初回から後先を考えずに、エンジンを全開にして相手打者に立ち向かっていった。最速163キロのストレートと侍ジャパンでダルビッシュ有投手(36=パドレス)から授かった曲がりの大きなスライダー、そして宝刀フォークボールをカウント球、勝負球で使い分け、4回までは12個のアウトのうち10奪三振という圧倒的な内容で、オリックス打線を寄せつけなかった。

 そこにはプロ4年目で初めてマッチアップした2年連続沢村勝右腕・山本を圧倒するため、闘志を前面に押し出した投球でチームを引っ張るというエースの気概がにじみ出ていた。

 それは約1か月前、WBC準々決勝・イタリア戦(東京ドーム)に先発した大谷翔平投手(28=エンゼルス)が見せた、気迫の投球をほうふつとさせる魂の投球だった。

 そして、佐々木朗が「後半バテた」という通り、その全開投球の影響は5回以降に現れ、ストレートが高めに抜け、低めに引っかける場面が顕著になってきた。

 そのピンチをフォーク、スライダーを軸に切り抜け、7回を105球1安打無失点11奪三振にまとめチームの連敗を止めた。

 佐々木朗は「立ち上がりがよかったので、途中守備にも助けられながら投げられた。今年1年、成長した姿を見せられたらと思います。朗希コールのおかげで頑張れた」とライトスタンドの大声援に感謝した。

 4年目、21歳でのWBC優勝。そこでは大谷、ダルビッシュ、山本ら日米のトッププレーヤーたちとの1か月強の交流という有形無形の財産を手に入れ、佐々木朗は人間的な幅も広げてロッテに帰還した。