ここ数年は街中に唐揚げ専門店が増えるなど空前の唐揚げブームを実感することが多かったが、一方で「かげり」と報じるメディアも出現。一体どうなっているのか。日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事に聞いた。

 もはや国民食といっていいほど唐揚げは生活に身近だ。特にコロナ禍ではお持ち帰りの需要が高まり、テイクアウトに適していた唐揚げの専門店も増えていた。

 2008年に設立され、唐揚げブームを見続けてきた同協会によると、23年4月時点で唐揚げ専門店は日本で推定4388店舗あり、昨年よりも微増しているという。

 つまり、ブームは終わったどころか、右肩上がりということだ。八木氏は「実は関東圏では店舗数が減っています。地方では元気に伸びているが、東京、神奈川、埼玉だけが減っている。これは競争が激化して淘汰の時代が来ているということ。おいしい唐揚げを出さないとお客さんはごまかせないということです」と指摘した。

 昨今、居酒屋チェーンなどが唐揚げ業界に参入。しかし、必ずしもうまくいっていない。

 八木氏は「ブームだからとりあえずやってみましたというところは難しい。ポイントはお肉の臭みが取れているかどうか。また、衣とか食感とかこだわりを持っていない人たちがおいしくない唐揚げを出せば、お客さんに見捨てられてしまいます。おいしいところは残っています」と個性が勝負を分けるとした。