食品卸大手「日本アクセス」による日本最大級の食の展示商談会「春季フードコンベンション2023」が先日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)とインテックス大阪(大阪市)で開かれた。ゴールデンウイーク明けの新型コロナウイルスの5類移行も決まり、外食産業復活の兆しが高まっているが、コロナ禍で大いに売り上げを伸ばした冷凍食品の人気は健在。各社が魅力的な新商品をラインアップした。

 餃子、からあげ、ポテチに続き、しじみ汁、レモンサワーと東スポプロデュースの新商品が次々と投入された同展示会。タレントの熊切あさ美や大阪プロレスのゼウス社長も“乱入”し、大いに注目を集めた。

 コロナ禍の中で需要を伸ばし、今なお成長を続ける冷食事業には多くの企業が参入している。東スポプロデュース商品以外にも、RAKUTENのオリジナル冷凍野菜や全日空の家庭用機内食なども展示された。

韓国キンパ弁当(左)と韓国チーズダッカルビ弁当
韓国キンパ弁当(左)と韓国チーズダッカルビ弁当

 当然、大手食品各社のブースには、この春イチオシの冷凍新商品が勢ぞろい。ニチレイフーズの意欲作は「レンジでできる!超メンチカツ」(2個入160グラム)だ。

 冷凍総菜の中でも、弁当にも食卓のおかずにもいける人気商品のメンチカツだが、まず目がいくのがそのサイズ。拳ほどの大きさがあり、具材も大きくカットされている。一口かじらせてもらうと“レンジでチン”とは思えない、まるで揚げたてのようなサクサク感で、同社関係者は「レンジで加熱した時の蒸気の抜けを工夫したトレーの形を採用することで実現しました」と胸を張った。

 冷凍技術が進化したことによって、食材を取った瞬間や作った瞬間に風味を封じ込めることができるようになり、業務用にとどまっていた味が家庭用でも再現できるようになったのは大きい。ファミレスチェーン「ジョイフル」は、店で提供する商品と全く同じクオリティーを市販化。「エイチ・ツー・オー リテイリング」系列の食品製造会社「阪急デリカアイ」は、デパ地下の総菜のような味を冷食で再現している。何を食べてもおいしいのだが、なかでも日本アクセス関係者によると「(全体的に)シャリが格段にうまくなった」という。それが生かされているのが冷凍弁当や冷凍巻きずしだ。

 韓国風のり巻き「ごま油香るプルコギキンパ」「サムギョプサルキンパ」などを製造する株式会社「西友フーズ」の渡辺智次氏はこう話す。

「もともと業務用の卸で冷凍のノウハウはありましたが、この温度帯は一気に下げる、逆にこの温度帯ではジワジワ下げるというような徹底した温度管理を行っています。以前は冷凍の温度が下がり切らずに商品に霜がつき、結果として解凍した時にコメがごそごそになったり、のりが破れたりというようなクレームもありましたが、きっちり管理できるようになりました」

 コロナ禍以降、冷凍キンパを取り扱っているが、「半年前のコンベンションと比べ、扱う社も商品も増えましたし、今も伸びています」(同)と市場の大きさも感じている。そんな同社が、3月1日から満を持して投入するのが「韓国チーズダッカルビ弁当」と「韓国キンパ弁当」だ。

 同社は食品安全マネジメントシステムに関する国際規格ISO22000を取得しており、キンパで培った技術を生かした弁当に「韓国に行けなくても、家で気軽に韓国の味を食べていただけると思います」と胸を張る。

 コンビニ弁当も冷凍をチョイス!なんて日もすぐそこかもしれない。