世界最大のプロレス団体「WWE」(米国)の名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」入りしたグレート・ムタの代理人、武藤敬司(60)が4日にロサンゼルスから帰国した。化身のムタが出席した3月31日(日本時間1日)の殿堂入り式典、2日(3日)の祭典「レッスルマニア39」2日目はどうだったのか。8万人の大観衆から歓声を集め、改めて世界に認められたムタの今後は? 武藤を直撃した。

 ――殿堂入り式典を終えて

 武藤 あらゆる選手がお祝いを言ってくれてうれしかったよ。授賞式(レッスルマニア)の日は8万人の会場がフルハウスで規模がすげえよな。しかも今回、家族みんなを招いてくれて、いい旅でしたね。家族と行くことによって、子供たちに誇れる親っていうのを、また見せることができたかなって。家族も喜んでたと思うよ。

 ――かつての戦友たちとも再会した

 武藤 思っていた以上に俺と同じジェネレーションの人たちが今も戦ってたし、裏方としてもまだいてよ。しかも、トライアウトを見に行ったらそこのトップがジャイアント・バーナード(マシュー・ブルーム)とスティーブン・リーガルで、みんな戦ったことがあるから驚いたよ。

 ――トライアウトはどうだった

 武藤 ブキャナンの子供とかリック・スタイナーの子供とか2世ばっかり出ててよ。日本はどんどん古いものを排除して新しいものを取り入れようとするけど、アメリカって歴史を大事にするから、2世が育ちやすい環境なんだと思うよ。試合前でも昔のアンドレ(ザ・ジャイアント)とか(ハルク)ホーガンとかの映像を流していた。それが積み重なって幅広くなっていくことで、プロレスが盛り上がっているんだろうな。

 ――インダクターを務めたリック・フレアーとはどんな会話を

 武藤 「コングラチュレーション」って祝ってくれて、「ハッピー?」って聞かれたから「超ハッピーだよ」って伝えたよ。フレアーに会った時、奥さんも連れててよ。昔、彼とトリプルHが日本に来た時に焼き肉に連れていったことがあって。その時、連れてた女性がどうやら奥さんになったらしくて、久しぶりに奥さんとも再会してそんな話をしたよ。その焼き肉行った時、あっちの方が金をいっぱい持ってるのに、俺がおごってやったんだよ。

車イスで成田空港を移動する武藤敬司(中)。右は稲村愛輝
車イスで成田空港を移動する武藤敬司(中)。右は稲村愛輝

 ――ムタも受賞を喜んでいるのか

 武藤 多分な。でも、レッスルマニアで表彰者全員が紹介されたんだけど、そのアナウンスがうまく聞き取れなかったみたいで。ムタの前にグレート何とかって呼ばれた人をムタが勘違いした。名前を呼ばれたと思って、スポットを浴びてないところでムタのやつ、毒霧しちまってよ。あの日は8時間も待ち時間があったのに、そこで失敗しちまったから、結構ショックを受けてたみたいだ。

 ――そんなことが…

 武藤 8万人の注目を浴びて毒霧吹いたのに、うんともすんとも言わなかったら、そりゃちょっと心が折れるよな(苦笑)。

 ――ムタのタキシード姿は印象的だった

 武藤 あんな姿もいいだろ? ムタもああいう姿をお披露目して、会場も大盛り上がりだったからよ。今後はムタもメディアに出たら面白いんじゃない? ニュースのコメンテーターとかバラエティー番組とか出たら盛り上がるかもな。ムタに交渉してみようか。

 ――WWEとUFCの合併が発表された

 武藤 どうなるかわからねえよな。これから全く違ったWWEになる可能性があるんだろ? そうなると、もしかしたらムタが最後の殿堂入りになるかもしれないよな。どういう形態になっていくかもわからないし、でもこれが逆にチャンスになるかもしれないしな。わかんねえな!