陸上女子で東京五輪1500メートル8位入賞の田中希実(23)が描く〝理想のプロ選手像〟とは――。
3月末に豊田自動織機を退社した田中は、3日に都内で行われた会見でニューバランスと所属契約を締結したと発表。今後はプロとして活動していく上で「近頃は与えられた環境、甘えが目立ってしまうようなレースが増えてきた。今までのガムシャラさ、ハングリーさを失っているように感じていた。より飛躍した成績を残せるように、ニューバランスさんと今まで以上に強い関係でやっていくことを決断した」と一連の経緯を説明した。
すでにニューバランスに所属するプロ選手として、2日に東京・駒沢陸上競技場で実施された「THE MIDDLE 2023」に出場。1000メートルで2分44秒54をマークしたが「まだ決意の部分ではもっと理想の部分は高くて、やりたいことはあるが、まだ伴っていない部分が多い。肩書きが変わることで自分が合わせていかないといけない部分が大きい」と気を引き締めていた。
この言葉にはどんな思いが込められているのか。会見内での質問に対し、田中は「今までは他者に支えてもらう部分が大きくて、環境が用意されているのが当たり前になりかけていたし、いろんな方の期待に応えないといけないという気持ちが強くなってカッコよく走ろうとする部分が多くなってきた」と振り返りつつ、未来像をこう語った。
「プロはカッコよくて、いつでも速いという見方もあれば、自分がやりたいことにコミットして、最後まで走り切れなかったとしても、何かそこに目標、目的があってがむしゃらにいくという気持ちがあれば、カッコ悪くてもそれもプロだと思う。でも、精神論的にがむしゃらさを見せるだけでもいけないし、結果やカッコいいと思わせるという側面も必要だと思う。今はそのバランスが崩れてきたので『カッコいいけど、がむしゃらさもあるプロ』を目指したい」
新たな可能性を引き出すためのチャレンジがついに幕を開けた。











