陸上界の先駆者となる――。東京五輪女子1500メートル8位入賞の田中希実(23)が3日、都内で会見を行い、ニューバランス社と所属契約を締結したと発表。「世界のトップで戦いたいというのが一番の目標」と決意を述べた。

 3月末に豊田自動織機を退社。今後はプロアスリートとして活動する田中が契約を結んだニューバランス社は、第5回WBCで3大会ぶり3度目の優勝に大きく貢献した大谷翔平投手(28=エンゼルス)とも長期契約を締結済み。昨年7月の世界選手権で800&1500&5000メートルの3種目に出場した田中と投打の二刀流で活躍する大谷は、ともに常識にとらわれない姿勢を貫いてきた。

 そんな田中は、大谷について「取り組む姿勢というのは、いろんな人に刺激を与えているし、アスリートの形として理想だなと常々思ってきたので、そういった選手像を目指していきたい」ときっぱり。その上で「アスリートとしてとても尊敬している選手」と尊敬の念を口にした。

 田中が見据えるのは、大谷と同様に結果はもちろん、競技外でも多くの人に影響を与えることのできるアスリート。「今後はもっと世界のトップで(戦っていく)となれば、もともと持っている潜在能力以上の力が必要になる。強い思いと確かな取り組みが必要になってくる」。関係者によると、拠点の変更はないが、海外での練習機会を増やしていく方針。いばらの道に飛び込み、自らの理想を追い求めていく。