女子プロレス「スターダム」の中野たむが、ワールド王者ジュリアに王者&ユニットリーダー失格の烙印を押した。史上最多となる36選手が出場した春の祭典「シンデレラ・トーナメント」1回戦(26日、横浜武道館)でひめかを下し、初制覇に向け好発進。4月23日横浜アリーナ大会のジュリアとの同王座戦へも〝絶口調〟だ。

 トーナメント開幕戦のメインを務めた中野は、5月に現役を引退するひめかと対戦。バイオレット・スクリュー・ドライバー(垂直落下式ファルコンアロー)で完璧な3カウントを奪い「今年こそ、たむが宇宙一かわいいシンデレラになります!」と宣言した。

 前夜は同じ「コズミック・エンジェルズ」の月山和香を初勝利へと導き、ユニットリーダーとしての役目も果たした。「月山が勝てなかったらを考えたら眠れない日もあった。でも月山が勝利できて、本当に胸がいっぱいです」と振り返る。

 同ユニットに属する白川未奈はチーム「クラブビーナス」に次々と外国人選手を引き入れ、相棒のなつぽいは昨年7月にジュリア率いる「ドンナ・デル・モンド(DDM)」を抜け、中野との「メルティア」でゴッデス王座を戴冠。4月にはCDデビューも控える。

 だからこそ、ジュリアには厳しい目を向ける。なつぽいに続き、ひめかが抜けるDDMは低迷期を迎えていると指摘した上で「現状を見たら、ユニットリーダーとして仲間をより輝かせているのは、たむの方なんじゃないかな?」と豪語した。

 団体最高峰王者としても、不満しか感じられない。ジュリアはV1戦で鈴季すず、V2戦で雪妃真矢と対戦。ともにアイスリボン時代に因縁がある相手だった。中野は「ベルトをジュリアの過去を清算する道具にしてほしくない」と断罪する。

 さらに、なつぽいが1位に輝いた昨年末の「スターダム総選挙」でジュリアが10位以内に入らなかった事実を持ち出し「総選挙で10位にも入らない人気のないチャンピオンってどうなんですか? 会社、稼げないじゃん」と疑問視。「たむは総選挙3位だったし、社長からも『グッズの売り上げはいつも1位か2位だよ』って言われてる。人気のたむがチャンピオンになったら、もっといっぱいグッズが発売されて売れると思うから、みんなのお給料上げてあげる」と言い放った。

 ジュリアには2021年3月、ワンダー王座をかけた敗者髪切りマッチで勝利した。だが、敗れて丸刈りになったジュリアのほうが注目された悔しさは忘れていない。

「今回こそ勝って全てを奪ってやる。二度とリングに上がりたくないって思えるぐらいの絶望を味わわせてやろうと思ってます」。復讐の鬼と化した中野はもう、誰にも止められない。