開幕マスクは誰の手に…。WBCに出場した巨人の4選手が24日からチームに合流した。実質的に昨季のレギュラーだった大城卓三捕手(30)も輪に加わったが、侍ジャパンでの出場は3試合で打席に立ったのも2度。チーム内には実戦感覚の薄れを指摘する声もあり、小林誠司捕手(33)らによる〝逆襲〟の可能性も浮上している。

 万雷の拍手で迎えられた。この日の楽天とのオープン戦(東京ドーム)前に侍ジャパンの世界一奪回をたたえるセレモニーが行われ、岡本和と大城卓、戸郷、大勢の4人は両チームのナインとファンから重責を果たした労をねぎらわれた。大きな感動を呼んだWBCだが、侍メンバーは祝賀ムードに区切りをつけ、31日の開幕へギアを入れ替えていく。

 そんな中でチーム内から調整不足を不安視されているのが「今日から合流して、今度はジャイアンツの一員としてしっかりやりたい」と意気込んだ大城卓だ。本人も「ベンチから見ていたのが多かった」と話したように、出場機会は多くなかった。1次ラウンドが始まってから打席に立ったのは、10日の韓国戦と12日のオーストラリア戦での1打席ずつ。21日の準決勝・メキシコ戦では大勢とのバッテリーで9回を無失点で締めたが、その内容が疑問視されていた。

「ちょっと実戦から離れすぎたんじゃないかな。初めての球場(ローンデポ・パーク)でマスク越しに見える景色が違ったとはいえ、受け慣れているはずの大勢の投球をあれだけ何度もポロポロとこぼすのは考えられない。感覚を取り戻すためにも、ファームの試合の含めて5試合くらい出たほうがいいんじゃないか?」(チーム関係者)

 代表での第3捕手の宿命とも言えるが、他のライバルたちがオープン戦でしのぎを削った一方で、1か月近くも満足に実戦の場に立てなかった。原監督は「あれだけの緊張感の中でやっていたわけだから、そんなに調整遅れという点では心配していない」と語っていたが…。大城卓は25日と26日に2試合出場する予定ながら、それだけでは足りないとの見方もある。

 この日、開幕投手に内定している新助っ人のビーディ(前パイレーツ)とバッテリーを組んだのは小林だった。その小林をはじめ岸田、山瀬の攻守にわたる競争を「3人ともあまり変わらない。打撃は山瀬が一番可能性を感じる。肩(の強さ)だって山瀬。ないのは経験」と評価していた指揮官。1週間後の扇の要に指名されるのは果たして――。