侍ジャパンが第5回WBC1次ラウンドB組のチェコ戦(11日、東京ドーム)で、1点を追う3回に2本のタイムリーで3点を奪い、逆転に成功した。

 試合は序盤から、チェコ先発の軟投派右腕・サトリアに侍打線が苦戦。120キロ台のストレート、110キロ台のチェンジアップに手こずり、無得点が続いた。ヌートバー、大谷のメジャーリーガーも、試合の中では見たこともない遅球の軌道に戸惑い、それぞれ1三振。中国戦、韓国戦でつながっていた上位打線が寸断された。

 その嫌な空気を一掃したのが〝新メジャーリーガー〟吉田正尚外野手(29=レッドソックス)だ。1点を追う4回、2番・近藤が3試合連続安打となる右翼への二塁打で出塁する。二死一、二塁となり、第1打席でも中前打を放った5番・吉田が、125キロストレートを引き付けてシフトの逆を突く左翼線二塁打。2者が生還し、一気に逆転した。

 さらに、この日6番に入った山田哲人内野手(30=ヤクルト)も左前適時打で続き、吉田も本塁を踏んで3―1と主導権を奪い返した。

 前日の韓国戦では2安打5打点と不振の4番・村上をカバーした吉田は「つないでもらったので打ててよかったです。お待たせしました」と声を弾ませていた。