ヤンキースは29日(日本時間30日)、本拠地でのタイガース戦に3―7で敗れて5連敗を喫した。快調に飛ばしてきたチームにブレーキがかかってきたが、勝敗にかかわらず話題に事欠かないのが〝悪童〟ジャズ・チザム内野手(28)だ。

 この日は「4番・二塁」で先発出場し、4回に7点差をつけられてなおも続いた一死三塁のピンチでアクシデントに見舞われた。右翼方向へ打ち上がった浅めのポップフライを追いかけていくと、前進しながら捕球に向かってきた右翼手のドミンゲスと衝突。ボールはドミンゲスが左手にはめたグラブに難なく収まり、三塁走者にタッチアップも許さず、これ以上の失点は食い止めた。

 ところが、大きな代償を払ったのがチザムだ。ぶつかった瞬間、ドミンゲスの左ヒジあたりが首の左側や左側頭部付近をかち上げる格好となり、チザムはあおむけにダウン…。〝不沈艦〟スタン・ハンセンにウエスタンラリアートを食らったかのようにしばらく起き上がれず、トレーナーを伴って引き揚げるとそのまま交代となった。

 チザムは前日28日(同29日)のレッドソックス戦でハーフスイングの判定を巡って審判に猛抗議。ヘルメットを叩きつけて退場処分となり、2試合連続で試合を完走できない事態となってしまった。

 地元紙「ニューヨーク・ポスト」(電子版)は「両者とも捕球できると信じていたが、実際にキャッチしたのはドミンゲスだった。チザムはドミンゲスのヒジに真っすぐ突っ込み、即座に芝生の上に倒れ込んだ」とまさかの〝KO劇〟を報じ、「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「チームメートの『クローズライン』を受け、脳震とうプロトコルの対象に」と伝えた。

 守備では棒付きのアメをなめながらプレーしたことでも物議を醸したばかりだが、何かとお騒がせなチザムのダメージが心配される。