新生森保ジャパンが出航する。昨年のカタールW杯で優勝経験のある強豪ドイツ、スペインを破るなど下馬評を覆して16強入りを果たし「名将」と呼ばれるようになった森保一監督(54)は2026年W杯に向けてチームをさらに進化させられるのか。異例の長期政権でベスト8入りを託された指揮官の〝死角〟に迫る。
【森保ジャパンの新たな挑戦3】日本サッカー協会は初出場した1998年フランスW杯以降、大会後に日本代表の新体制をスタートさせてきた。
元日本代表監督で長年にわたって代表強化にかかわってきた川淵三郎氏は会長時代に「4年間もずっと緊張状態の中で監督を続けているのは本当に大変で神経をすり減らしている。W杯で一区切りついたところで〝あと4年〟というのは指導者にとって過酷なものだろう。一度、リフレッシュしてやるのがベストではないか」と監督交代の理由を説明していた。
実際、98年フランスW杯を指揮した岡田武史監督の自宅にはパトカーが常駐。試合に負ければ協会の事務所には生卵が投げつけられるなど、周辺はいつも緊張感に包まれていた。その上、国内外で注目される代表監督の重圧は計り知れないものがあるのは間違いない。しかし協会は森保監督の続投を決定。強豪ドイツ、スペインを撃破し、16強入りした手腕を高く評価した格好だが、再び4年間のプレッシャーを再び耐え抜けるのは未知数だろう。
さらにJクラブ関係者は、国際大会への影響も懸念する。同じ監督が指揮することで他国に日本代表の戦略が分析、予想されやすくなるとの見方もある。協会幹部はかつて「国際レベルの大会になれば相手監督の思考なども分析する。積み上げる情報が多ければ、それだけ〝正解〟に近づく」と話していた。森保監督自身も指揮官としてアップデートしているだろうが、不安視される要素となるはずだ。
しかもJ1広島時代から腹心だった横内昭展コーチが退任。選手指導や選考、戦術、戦略面などあらゆる面で指揮官をサポートしていた参謀の不在は森保監督にどんな影響を与えるのか。いよいよスタートする第2次森保ジャパンの戦いが注目される。












