女子プロレス「スターダム」のワンダー王者・上谷沙弥(26)が、代名詞の復活を示唆した。
4日の代々木大会では葉月を退け、最多連続防衛記録を「V15」に更新。4月23日の横浜アリーナ大会のV16戦では白川未奈を迎え撃つ。
昨年11月の同王座戦では白川に放ったフェニックススプラッシュがアゴに命中。長期欠場に追い込んだ因縁がある。しかも、その試合後は不死鳥弾を放つことができなくなった。
上谷は「フェニックスを放った後の絶望感がフラッシュバックして、リングを背にしてトップコーナーに上ることが怖くなったんです。白川選手にケガをさせてしまって、その後の対戦相手に、もう私と戦いたくないと思われたらプロレスラーとして終わりだと思って」と明かす。
そんなトラウマを払拭してくれたのが、武藤敬司の存在だ。2月21日のノア東京ドーム大会を訪れ、引退試合を客席から観戦。新日本プロレス・内藤哲也との試合で、武藤がムーンサルトプレスを狙いコーナーに上ったが、ちゅうちょした場面に胸を打たれたという。
「空中技をやる選手は相手のダメージも大きいけど自分のリスクも高い。身を削って戦ってきた姿に共感しました。武藤さんの生きざますべてがリングに反映されているような試合で。あんなふうに見ている人の魂を揺さぶるような試合がしたいと思いました」
もう迷いはない。「武藤さんの試合を見て一生プロレスラーでいたいと思いましたし、ハイフライヤーを名乗っている以上、飛ぶことができる限り飛び続けたい」。翼を取り戻した不死鳥が、再び空高く羽ばたく。












