巨人・菅野智之投手(33)が25日に行われた広島とのオープン戦(那覇)に実戦初登板。5回から1イニングを投げ、打者3人を9球で料理した。

 エースとして復権をかける今季、いよいよ右腕が実戦のマウンドに上がった。堂林、末包、小園の3人を中飛、遊ゴロ、中飛で打ち取った。結果を見れば、1回を無安打無四球の完全投球だが、菅野自身は内容に満足できなかった。

「やりたいことはできなかったですけど…。とりあえず(収穫は)投げられたこと以外あまりないです」。終始浮かない表情だった要因はさまざまある。まずは球数。3人目の小園にはスライダーやカーブなどの変化球を交えて7球を投じたが、堂林と末包には初球の直球を打たれ、2球で二死となった。

 菅野は「バッターが早打ちというのもあってなかなか。(バッテリーを組んだ小林)誠司には『満遍なく頼むね』と話はしていたんですけど、満遍なくできたのかどうか…。新しいフォームでバッターがどういう形で反応してくるかとか、どういうふうに見えているかとか(を知りたかった)」という。

 さらには球速だ。この日、スコアボードに表示された最速は末包を打ち取った145キロ。3月31日の開幕まで1か月あまりの今の時期としても「全然出ていないと思います」と納得がいかない様子だった。

 とはいえ、本人も「振り返っても仕方がない」と話したように、前向きにとらえていくしかない。「(新フォームは)まだまだバラバラですし、再現度も低い。開幕まで1か月以上あるので時間を使ってやっていければ。スピード(球速)も上がっていくと思います」。変化を恐れない向上心の塊は、徐々にギアを上げていく。