格闘技イベント「RIZIN.41」(4月1日、丸善インテックアリーナ大阪)で、芦澤竜誠(27)と対戦する〝世界の田中〟こと皇治(33)が「戦う経営者」に転身した。正式に運送会社を立ち上げるとともに、プロ野球独立リーグ球団のスポンサーに就任。本来の戦場でも結果を残し、新規事業を勢いづかせようと意気込んでいる。

 皇治は因縁の〝キック界のナマズ〟こと元K―1戦士・芦澤との対戦が正式決定。紛糾したルール問題も合意に達し、昨年5月のダウサコン・BANGBANGGYM(タイ)戦以来となる、キックボクシングルールでの対戦となった。

 これが2023年最初の試合となる皇治だが、その裏では経営者として着実にステップを刻んでいる。かねて予告していた運送会社を「ノコノコ運送」の名で立ち上げ社長に就任。正社員の募集を始めたのだ。

 新規事業について「お世話になっている俺の相棒みたいな人が、関西で有名な山口運送株式会社をしているので、その人と一緒にやります。こういう時代やから、荷物と愛を届けようと。冷蔵冷凍トラックで食品を運びますよ」と説明する。

 また、今季から独立リーグ・北九州下関フェニックスのスポンサーにも就任。親交がある元阪神の西岡剛選手兼任監督に頼まれ引き受けた。

 皇治は日本野球機構(NPB)を目指す若い選手の成り上がりを後押ししたいとした上で、「ヘルメットに『皇治』って入ります。こんなん、格闘技の現役選手として初じゃないですかね」と笑みを浮かべた。

 経営者として順調だからこそ、本業のキックでぶざまな姿は見せられない。「スポンサーするのが決まって、ノコノコ運送の社長としても最初の試合なんで。ノコノコって亀なんで。亀がドジョウに負けてる場合じゃないでしょ。悪いけど試合は楽勝ですから」と語気を強めた。

 ただし、一抹の不安もある。関係者によると、右ヒザの内側側副靱帯が伸びている状態で、ここ最近はボクシングに準じたルールに専念したのも、それが理由だという。

 しかし、芦澤との因縁を清算するためにキック復帰を決意。皇治は「(ヒザは)関係ないですよ。関係ないから言わんかったけど、榊原(信行)社長が勝手に(会見で)言っただけ」と笑い飛ばした。

「まあ、『何でキックやらんのやろ?』とみんな思っていたと思うので。そういう意味もあってMMA(総合格闘技)もなかなか難しいこともあったんですけど。彼相手なら蹴りなんかなくても余裕なんで」

 舌戦を繰り広げる2人の決戦はどんな結末となるのか注目が集まる。