スペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)が13日(日本時間14日)に敵地のエスパニョール戦で先制ゴールをマークした。今季好調の久保は右サイドで先発すると、前半23分に左足でボレー弾を決めて今季4点目。さらに後半18分にはオウンゴールを“誘発”するなど好パフォーマンスを発揮し、3―2の勝利に貢献した。2位レアル・マドリードに勝ち点3差に迫るなど、さらに評価を高めている。

 今季ブレークした久保がまたしても見せた。0―0で迎えた前半23分、左サイドからのクロスボールがDFに当たったこぼれ球に久保が反応し、ワントラップから左足一閃。強烈なボレーシュートはGKの手をかすめながらもゴールネットを揺らした。貴重な先制弾は今季4点目。リーグ通算10ゴールとようやく2桁に乗せた。

 さらに久保は2―0とリードして迎えた後半18分に右サイドから攻め込むと、マッチアップした相手をかわしてゴール前に鋭いクロスを供給。これが敵DFのオウンゴールを“誘発”し、リードを広げた。チームは試合終盤に2失点を喫したものの、久保はアウェーでの勝利にフル出場で貢献。2試合連続でマン・オブ・ザ・マッチにも選出された。

 スペイン紙「マルカ」は「タケの勝利」とし「偉大な久保が敵地でRソシエダードの成功をけん引。先制ゴールを決めて3点目にもかかわり、さらに多くのチャンスを演出した」とし、同国メディア「エル・デスマルケ」は、久保をチーム最高となる8点と高評価し「すばらしいゲームをつくった。エスパニョールにとっては悪夢だった」と報じた。

 リーグ3位につけるRソシエダードも直近3試合を1分け2敗。白星から遠ざかり、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権(4位以内)を獲得するために、この試合は踏ん張りどころだった。それだけにチームを4試合ぶりの勝利に導いた久保の先制弾は、勝ち点3以上の大きな価値があったといえる。

 試合を中継した「WOWOW」で解説を務めた元日本代表DF田中隼磨氏(40)も「トラップからの振りの速さ」と高い技術面を評価し「流動的に動いていた、右に左に。相手のマークもつかみづらかった」と絶賛。久保は「最後の時間帯まで苦しめられた。ここのところ不調だったので、断ち切ることができた」と語り、さらなる活躍を誓っていた。