森保ジャパンで〝2大スター共存問題〟が勃発だ。欧州視察を行っている日本代表の森保一監督(54)が8日に取材に応じ、大活躍しているMF三笘薫(25=ブライトン)を高く評価する一方で、待望論が高まる代表でのスタメン起用には慎重な姿勢を見せた。同じく絶好調の〝至宝〟MF久保建英(21=レアル・ソシエダード)との併用が難しく、指揮官にとっては先発の選択が頭痛の種になりそうだ。
三笘はカタールW杯後から所属のブライトンでゴールを量産。アーセナルやリバプールといった強豪から得点を奪うなどド派手な活躍を見せ、移籍金の相場は60億円前後にまで急上昇している。今後はビッグクラブによる争奪戦も必至で、世界中から大きな注目を集める存在となった。
そんな三笘の快進撃を森保監督は「すべて上がっている。彼の得点を取る能力も、得点チャンスを作り出すクオリティーも。インテンシティー(強度)も高く、攻撃も守備もチームに貢献できる。すばらしい成長だ」と高く評価した。
一大旋風を巻き起こしている三笘だが、代表ではカタールW杯の全4試合で途中出場。この時はW杯直前に発熱や右足首を負傷した影響もあり、それ以前にも途中出場が多かった。そのため、ブライトンで不動のレギュラーに定着したことを受けて「今こそ代表でもスタメンを」と待望する声が沸騰している。
ただ、森保監督は「先発でプレーできるだけの力はあるなと思って見ている」とその実力は認めつつも「本当にもっとシーズンを通して、1シーズン、2シーズンと研究された中でできるということをさらに積み上げていってほしい」と厳しく〝注文〟。スタメン起用には慎重な姿勢を崩さなかった。
その背景には、久保の存在がある。W杯で左サイドのスタメンを務めた久保は、所属のRソシエダードでも絶好調。1月にはともに古巣となる名門のバルセロナやレアル・マドリードを相手に躍動し、その評価はうなぎ上りだ。となれば、名実ともに森保ジャパンの〝2枚看板〟となった三笘と久保を同時に起用したいところだが、左サイドでポジションが重なってしまう。
久保が本来得意とするトップ下にはこれまた躍進中のMF鎌田大地(Eフランクフルト)がおり、以前に起用されていた右サイドには不動のMF伊東純也(スタッド・ランス)と、W杯で驚異的な決定力を見せたMF堂安律(フライブルク)もいる。やや後ろのインサイドハーフで使う手もあるが、久保の持ち味の攻撃力が消えてしまう懸念が出てくる。そうなると、やはり左サイドで三笘と競わせるしかないのが現状だ。
三笘と久保は共存できないのか。森保ジャパンを背負う2人の起用法は今後の懸案となりそうだ。












