ロシアの民間軍事会社「ワグネル」グループが囚人のスカウトを停止した。ロシアメディア「モスコフスキー・コムソモーレツ」が9日、報じた。

 ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が9日、プレスリリースで「囚人の募集は完全に停止した」とのコメントを発表したという。理由は明らかにしていない。

 このコメントに対し、ロシアの議員であるアンドレイ・グルレフ中将は「ワグネルがタスクを遂行するのに十分な人数が集まったからだろう」と話している。

 しかし、募集停止の理由について、英紙デーリー・スターは10日、「ワグネルの囚人兵士は戦死することが確実だということが周知され、志願者がいなくなったためだろう。ワグネル傭兵部隊が戦果をあげていないため、プリコジン氏はクレムリン内での影響力が低下している」と伝えた。

 ウクライナ侵攻後、プリゴジン氏が囚人から兵士をスカウトしていた。ロシアの刑務所にいる凶悪犯を重点的にスカウトし、ワグネル傭兵部隊を組織。最前線で6か月、戦闘すれば、恩赦を与えるという条件だった。装備と訓練不十分のまま最前線に送られ、ウクライナ軍の砲弾を消費させるだけの役割だといわれ、生存率は極めて低いとされていた。