ノアのGHCタッグ王者で新日本プロレスの小島聡(52)が〝プロレスリングマスター〟武藤敬司(60)の引退興行(21日、東京ドーム)に華を添えるべく、ベルト死守を誓っている。新日本時代の兄貴分だった武藤の後を追い、2002年に全日本プロレスへ移籍。約8年間は王道マットで活動をともにした武藤を〝恩人〟と言い切る小島が、武藤から受けた影響の大きさを語った。
兄貴分の引退を目前に控え、小島は「まだ実感がわかない。『生涯現役でいるつもりだ』って本人も言っていたし、試合のない生活を武藤さんが送れるのか…」とポツリ。「でも、もしかしたら『やっぱ、やりてえ』とか言って、すぐに復帰しちゃいそうですよね」と笑いながら語った。
小島にとって、武藤は最高の手本だった。「対戦したり、俺の試合見て勝手に覚えろっていう人だったので、そばで観察してたくさん吸収させてもらった」。中でも武藤のトレーニングに対する姿勢は、自分の核をつくったと告白。「どんなにヒザが痛くても『トレーニングは歯磨きと一緒だから』って、いつも自分に言っていた。武藤さんの影響で自分も毎日ジムに行って、トレーニングをする習慣ができた」と明かした。
武藤が全日本の社長を務めた時代、小島は3冠ヘビー級王座、IWGPヘビー級王座、東京スポーツ新聞社制定「2005年度プロレス大賞」MVPを獲得。同年には武藤も成し遂げることができなかった3冠とIWGPを同時に戴冠する〝4冠王〟を達成し、小島にとって大きな転機となった。
「あの武藤さんが私に『俺のやったことねえことをこいつがやった』ってやきもちを焼いて。その時がやっと武藤さんに近づけたと思った瞬間だった」と振り返る。「一番大事な時期に武藤さんと一緒の時間を過ごせたことが自分の財産。今のプロレスラー・小島聡を形成してくれた恩人」と感慨深い表情を浮かべた。
プロレスリングマスターの遺伝子を継承する小島は、杉浦貴と保持するGHCタッグ王座のV4戦(12日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)で挑戦者のマサ北宮、稲葉大樹組を迎え撃つ。「ベルトを守り切って、武藤さんの引退試合に向かいたい」と誓った。王座を死守し、恩人の門出を祝うつもりだ。












