「ヨーロッパ最後の独裁者」にして「プーチン大統領の忠犬」と呼ばれるベラルーシのルカシェンコ大統領は先日、ロシア軍にベラルーシ領内からウクライナを攻撃する許可を与えた。さらにロシア軍とベラルーシ軍は現在、合同軍事演習を行っており、参戦の可能性も指摘されている。そもそも2022年にロシア軍がベラルーシで軍事演習した直後にウクライナ侵攻が始まった。

 22年3月にベラルーシでは、ルカシェンコ政権を転覆するために「カストゥーシュ・カリノーウスキ連隊(旧名・カストゥーシュ・カリノーウスキ大隊)」が結成された。最初は40人に満たない志願兵集団で、ウクライナ東部でウクライナ軍を助ける程度の小さな力だった。それが日増しに人数が増え、今や連隊(2000人規模)と呼ぶのにふさわしい人数になり、ルカシェンコ政権の転覆を図っているという。英紙エクスプレスが31日までに伝えた。

 同紙の取材に連隊メンバーは「以前はベラルーシからウクライナに入り、ウクライナ軍の一員としてウクライナで戦ってきた。今は連隊の一員になった。ウクライナの未来はベラルーシの未来でもあるんです」と語った。

 また、連隊の報道官であるチャボールは「22年5月には志願兵の数が増え、大隊(400人規模)と呼べる数になり、その大隊が二つになり、さらに増え、完全に連隊になったのです。連隊の正確な兵士数は言えませんが、設定した目標を達成し、勝利を収めるのに十分な人数がいます。目標は二つ。プーチンとロシア軍の粉砕。そして、ルカシェンコを大統領から引きずり下ろすことです」と話した。チャボールは積極的にSNSやユーチューブに顔を出して、連隊の主張を世界に発信している。

 ルカシェンコ氏とプーチン氏は長年の盟友。ルカシェンコ氏が先日、ベラルーシ領内からロシア軍が陸上ミサイルを発射することを許可したため、事実上、ベラルーシが戦争に巻き込まれたことになる。そして、カストゥーシュ・カリノーウスキ連隊は「ロシア軍がベラルーシ領土に居座り、クレムリンがルカシェンコを権力の座から降ろし、ベラルーシをロシア領にしようとしている」と見ている。