昨年夏にプロ転向したフィギュアスケート男子五輪2連覇の羽生結弦(28)に2冠の可能性が出てきた。国際スケート連盟(ISU)は19日、フィギュアの「ISUスケーティング・アワード」(全6部門)最終候補者を発表し、羽生は「最優秀衣装賞」と「最優秀プログラム賞」の2部門の最終候補者に名を連ねた。

 ISUのホームページによると、いずれも2021―22年シーズンで羽生がショートプログラム(SP)で着用したウエアと演目が対象。衣装については「クリエイティビティー、ファッション、スタイル、オリジナリティーを反映して」とし、プログラムに関しては「音楽の選択、表現、創造性、現実的な実装、独創性、および全体的なパフォーマンスに対して」という。

「最優秀新人賞」には今季グランプリ(GP)シリーズで初出場、初優勝し、GPファイナルで4位と躍進した女子の渡辺倫果(20=TOKIOインカラミ・法大)がノミネート。「最優秀選手賞」には北京五輪男子金メダルのネーサン・チェン(米国)、同女子金メダルのアンナ・シェルバコワ(ロシア)らが候補入りした。

 選考はオンライン投票と、メディアらの投票し、最終的には選考委員会が6部門のカテゴリーごとに3人の候補者を指定した。2月5日に受賞者が発表される。