全ては未来のために――。全国都道府県対抗女子駅伝(15日、たけびしスタジアム京都発着=9区間42・195キロ)の区間配置が14日に発表され、1万メートルで日本歴代3位の記録を持つ群馬の不破聖衣来(2年=拓大)は、オーダーから外れることになった。

 前回大会は群馬の4区で13人抜きの快走を披露して陸上ファンを魅了した一方で、今季はケガの影響で世界選手権(昨年7月)の代表選考会を兼ねた1万メートル日本選手権(昨年5月)への出場を断念。全日本大学女子駅伝(昨年10月)は、最長区間の5区で2年連続の区間賞を獲得したものの、全日本大学女子選抜駅伝(昨年12月)を欠場するなど、指導する五十嵐利治監督と体の状態を相談しながら、出場するレースを選んできた。

 かねて不破と五十嵐監督が掲げる夢は、2028年ロサンゼルス五輪でのマラソン金メダル獲得。直近では1万メートルでの2023年世界選手権代表入りを目指している。ただ、五十嵐監督は昨年11月の取材で「今日できることをやっていって、いざ世界選手権の選考を迎えた時に(代表権を)狙える位置にいるかどうかだと思う。そうじゃないとケガをしてしまう可能性もある」と語っており、無理をさせない方針を示している。

 まだ不破は19歳。伸びしろは十二分にある。ロサンゼルスの地で満開の花を咲かせるべく、五十嵐監督との〝師弟コンビ〟で焦らずに階段を上っていく。