クリスマスの朝に惨劇だ。埼玉県飯能市の住宅で男女3人が殺害された事件で埼玉県警は25日夜、近所に住む無職斎藤淳容疑者(40)を殺人未遂容疑で逮捕した。鈍器で殴られ、火災も起きたこの事件に全国が震撼。被害者周辺では約1年前から不審な出来事が起きていた。
現場は西武池袋線飯能駅から南西に約1・5キロ離れた新興住宅地の一角にある。25日早朝、「人が殴られている」との通報を受けて警察官が駆けつけると、住宅敷地内で男性1人、女性2人が倒れており、死亡が確認された。この住宅に住む60代夫婦とその娘とみられる。また、「2階から煙が出ている」との119番通報もあった。
捜査関係者によると、3人は頭部や首付近を鈍器のようなもので殴られており、上半身を中心に複数の傷を負っていた。逃げた犯人が凶器を持ったままの可能性もあったため、警察は注意を呼び掛けていた。近隣住民は雨戸を閉めるなど厳戒態勢。ある地元住民は「この辺りは静かで平和なところなので驚いています」と話した。
そんな平和な町だが、被害者周辺では不審な出来事もあった。自治会関係者は「1年前の夏に被害者の車に傷をつけられる騒動がありました」と振り返る。
傷はかなりひどいものだったという。近隣住民の60代男性は「散歩で被害者の家の前を通ったらパトカーがいて、何があったんだろうと思ったら、車に傷をつけられたみたいで。赤い車のドアからバック、フロントと全面にナイフかドライバーで深くえぐられたような傷がついていたんですよ」と明かした。
この時、警察とやりとりしていたのが殺害された60代女性だった。「傷は車を一周するような感じで、通り魔や愉快犯ではなく、狙われた、悪意を持った傷だと思いました。その時に奥さまと話しましたが、心当たりは話していなかったように記憶しています」(前出の60代男性)
この件は自治会にも報告され、自治会報で注意喚起が行われた。「板金代が100万円かかったそうです」(同)。修理に100万円もする傷だけに、この傷をつけた人物には相当ネガティブな感情があったのだろう。
この車に対しては、一部報道によると石を投げて傷をつけたとして斎藤容疑者が器物損壊容疑で逮捕(不起訴)されている。県警は今回の事件との関連を調べている。










