侍ジャパンの正捕手として頂点をつかみ取る。ソフトバンクの甲斐拓也捕手(30)が24日、福岡市内でトークショーを行い、来春開催されるWBCへの思いを口にした。

 栗山監督からは真っ先に事実上の〝内定〟を提示され、日本代表の扇の要を託すべくメッセージを送られてきた。正捕手候補としての期待をかけられている。

「出られたら一人の野球選手として、これ以上ないこと。栗山監督と何度も話をして、熱い思いを聞いている。その思いに応えたいというのが選手としての一番の気持ち。この人のために体がボロボロになっても戦いたいと思った」と覚悟を口にした。

 WBCの出場自体は初とはいえ、プレミア12、東京五輪で世界一を経験している。好投手ぞろいの中で意識してきたのはいかに普段の投球を引き出すか。エンゼルス・大谷翔平、パドレス・ダルビッシュ有ら海外でプレーしている豪華投手陣とバッテリーを組む可能性がある今大会も、これまで通りにコミュニケーションを重視していくつもりだ。

「とにかく僕の思ってることも伝えないといけないし、投手の考え、やってきたことをまず聞きたい。やってきてないことを初めてやる場ではなく、今までやってきたことをどれだけ100%に近く出せるかの場だと思う」

 準決勝、決勝が行われる米国ラウンドからは、メッツに移籍した千賀が参戦する可能性もある。「どうなるか分からないですけど、一緒のユニホームを着られたらうれしい」と思いをはせた。

 世界一をつかみ、さらに大きくレベルアップした姿でシーズンへと入っていくつもりだ。