新日本プロレスが15日、来年1月4日の東京ドーム大会で、新型コロナウイルス禍で制限していた声出しを〝全面解禁〟する方針を発表した。

 これまでは声出しをする場合は50%の収容制限下で、100%収容の大会では声出しは禁止されていた。

 会見した大張高己社長は、声出しルールの新ガイドラインの策定を公表。内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室や専門家などとの協議を経て、「大声にあたらないもの」は100%収容した会場でもOKとすることが決まった。

 大張社長は具体例として「猪木会長の『1、2、3、ダー!』、内藤(哲也)選手の『デ・ハポン!』、単発で選手名を叫ぶ」などと列挙。1・4東京ドーム大会はアントニオ猪木さんの追悼大会となるが、その場で超満員のファンが一体となって燃える闘魂の〝儀式〟を行うことが可能となった。その他、決めゼリフやブーイングなども制限はなくなるが、観客に向けては引き続き不織布マスクの着用を求めた。

 この新ガイドラインが適用されるのは、現時点で1・4東京ドーム大会のみ。今後は2023年の全大会での適用を目指して各会場に打診していく。猪木さんの闘魂注入をキッカケにして、新型コロナ禍以前の日常を取り戻していくことになる。