【FIFAワールドカップ】現在準々決勝が行われているカタールW杯において、日本国内では〝PK戦〟に関する議論が過熱している。

 初のベスト8入りを目指した日本代表は、決勝トーナメント1回戦でクロアチアとのPK戦を落とし、敗退が決まった。日本はMF南野拓実(モナコ)、MF三笘薫(ブライトン)、DF吉田麻也(シャルケ)がPK失敗し「コースが甘い」「PKの練習が足りていない」などと批判が相次いだ。ところが、指揮官が〝選手1人につき1000本〟のPK練習を課していた無敵艦隊スペインも、決勝トーナメント初戦でモロッコにPK戦で撃沈。改めて難しさが浮き彫りとなった。

 しかし、PK巧者のチームも存在する。日本を下したクロアチアは、準々決勝でもPK戦の末にブラジルから金星を奪取した。今大会は1次リーグを1勝2分けで通過。PK戦は記録上では引き分け扱いになることから、わずか1勝で4強まで勝ち上がった格好。さらに、準優勝を果たした前回のロシアW杯でも2度のPK戦を制しており、その重要性を指摘する声が高まっている。

 あるサッカー関係者は「もちろん日本もPKの練習はしてきたと思うけど、今回は1次リーグでいきなりドイツ、スペインと対戦することもあって、そこまでPKの練習に時間を割くことができなかったのでは」と指摘。ベスト8入りには、まず1次リーグを突破することが絶対条件。〝死の組〟を勝ち抜くことに頭がいっぱいだったというワケだ。

 ただ、2010年南アフリカW杯決勝トーナメント初戦のパラグアイ戦に続き、PK戦でベスト8を逃す結果となった。だからこそ、同関係者は「今後はよりPKに重点を置いていく必要があるレベルまで来たから、PKに特化したGKやキッカーを育てるのもありかもしれない」との見方を示した。

 森保一監督は7日の帰国会見で「選手たちは新しい時代を見せてくれたが、まだまだ新しい時代の入り口にしかすぎない。これから我々が世界でより勝っていくためにも、国民のみなさんの後押し、共闘が力になると思うので、みんなで世界の壁を乗り越えたい」と語るなど、次なるステップに進む必要性があることは理解済み。因縁の地・ドーハでの学びを今後に生かしたいところだ。