元妻を狙撃で殺した腕を買われてワグネル傭兵部隊にスカウトされた元警官が戦死し、メダルを授与された。英デイリー・メール紙などが22日、報じた。
警官だったセルゲイ・カダツキー(41)は妻のユリアさん(36)と離婚。子供の親権争いに敗れた。2017年、カダツキーは、ロシア南部のロストフ―タガンログ高速道路の脇で、光学照準器を備えた狩猟用ライフルを構えて、長時間待ち伏せ。高速道路を走行する元妻を発見し、射殺。同乗していた元義父ウラジーミル・スヴィツォフの左腕を弾丸で切断した。その後、逮捕され、警察をクビになり、殺人の罪で懲役15年となった。
ロシア軍は兵士不足で、エフゲニー・プリゴジン氏が創設した民間軍事会社「ワグネル」が戦場で貢献している。プリゴジン氏は刑務所を訪問し、殺人経験のある残酷な囚人をスカウトしている。最前線で6か月生き延びれば、プーチン大統領から恩赦が与えられるという条件付き。そこで待ち伏せの忍耐力、走行中の車を狙撃した腕を買われて、スカウトされたのがカダツキーだった。しかし、カダツキーは戦死。ロシアに併合されたルガンスク人民共和国のレオニード・パセチニク首長代行から「勇敢メダル」を与えられたという。
デーリー・メール紙は「このメダルは、凶悪な殺人鬼を刑務所から解放し、戦闘に送り込むというクレムリンの堕落を浮き彫りにしている。最大3万5000人の囚人が解放され、その中にはカダツキーのような殺人鬼が何百人もいると考えられる」と伝えた。












